人相術辞典      【へ】

『人相術辞典   天道観相より』             【へ】

 

〔駢脅〕                (へんきょう)。     肋骨が一枚の骨でできている一枚肋(あばら)のこと。  周春秋時代の君であった重耳(じゅうじ)が駢脅であったと伝わる。 覇者の相。    『重耳は駢脅にして果たして覇となり、 晋の基興せり』  異相の一つ。 

〔辺地〕            (へんち)。    「辺地は顔面の左右上下の四」    水野南北先生は上中下の辺地ありとする。  上停の辺地は額の両角、 中停の辺地は耳の前の命門の部位、 下停の辺地は腮骨(さいこつ)。 腮骨は耳の下のエラ骨。 

〔辺地四起〕                (へんちよもにおこる)。      『辺地の四に起れるは、  五十を過ぎてより始めて亨通せん』    「辺地は顔面左右に上下の四隅、(四に起こるとは)即ち顔の四方のこんもり高き相貌なるは、 五十過ぎの晩年になりて始めて運が亨通すとなり。   近時の百三十部位にいふ辺城辺地は額隅の左右対称、 本項にいふ邊地とは別なるも、 或は百三十部位図はこの辺地を改造したるに依れるものか」