神異賦12

『骨格は一世の栄枯たり』ここでいう骨格とは、骨組み・肉付き・全身の体格を指しています。 一世の栄枯たりとは、その人一代の運命の栄枯盛衰ですから、何十年もかけてゆっくり変化する骨格を以て、その人の一生の運命を観る訳です 骨格は一世の栄枯たりとは、頭から脚の先迄、人間全身の相のことです 骨格・肉付き・体格・声・歩き方も含みます ここで重要なのは、三停平等と五岳朝帰で顔、体の調和が取れているかという事ですね。顔を上停・中停・下停の三つに分けて、初年・中年・晩年の運勢を観るのですが、骨格、肉好き、三つのバランスが良ければ三停平等といって、一生、衣食住には困らない運命であると判断します。 顔を観るには、額・眼・眉・顴骨・鼻・耳・口・顎などの高い、低い、大きい、小さい、肉付き、黒子の位置などを観て、その人一代の運命(栄枯盛衰)を観るという事です。五岳とは、鼻を中岳・左頬を東岳・右頬を西岳・額を南岳・顎を北岳とし、五岳の骨格高く、肉付き豊かにして恰好の良い釣り合いの取れた相は発達発展の運命であります 高低差や、不格好、傷、黒子の障り有れば浮沈多い人生となり、破財の相です。

『気色は行年の休咎を定む』気色は、顔の気色・血色・眼光・神気(生命力 雰囲気)などの変化の早いものです 顔全体の色、顔の各部位に現れている色、声の相、神気生命力の強い弱い、元気が有る、無いや、歩く姿、眼つき雰囲気などの変化の早い相とはこういったことです。 変化の早い相を以て、現在起こっている問題は何か、どの様な事で誰が関係しているか、結末はどうかなどを気色・血色・神動線・画相・雰囲気・気配などから観ていく手法です。 また、神気(生命力)は生きる力ですから、神気が強いと何かを成し遂げたり、稼ぐ力にも直結しています 頑張りが効くんですね。 神気(生命力)が弱いと頑張りが効かず、中々活躍が出来ません 極端に神気が弱まると今度は災難に遭い易くなります 病気ですと死相が現れます 剣難・災難・火難・水難などの災難の相は神気雰囲気と血色に相が現れます。 人相見はこの様に、変化の早い相を見落とさずに捉えて識別し判断し、伝える断ずる必要があるのです 人相は、変化の遅い骨格で其の人一代の運命を判断し、変化の早い気色では、今現在の運命、当面の運勢を断ずるわけです。