神異賦14

『顎を地閣となし、晩歳の規模を見る』 地閣とは、下顎の事で、顔の三停では下停となります。上停を初年運・中停を中年運・下停を晩年運とし、おおよそ五十歳からの晩年運を観る部位です 此の地閣は幅と厚さが有り、傷やほくろ等の障りが無く綺麗な相が吉です。この様に綺麗でしっかりした地閣の者は晩年も元気で暮らしに恵まれ、幸せな生活をおくれます 逆に、三尖六削のひとつ、顎の肉が無く尖る様な相では晩年運は先細りであるという事です。肉付き無く先細るは寂しい相ですから、晩年運が淋しいと云う訳です 晩年運は家・蓄え・子供との関係により、吉凶が異なりますから、その事などは此の地閣で観るのです。 

『鼻は乃ち財星にして、中年の造化を菅す』 鼻は財運と中年運を観る急所です 顔の三停である中停は二十一歳~四十二歳迄の中年期です 先ず、財運を観る鼻は梁(高さ)が有り、肉付き良くゆったりして鼻の穴が見えず、全体が綺麗である相は財運が有って、中年期の活動が盛んですから成果が上がります。中年運が強いという事ですね 綺麗な相というのは、骨肉の色艶良く、傷や黒子の障りが無い事です また、鼻に三凹サンオウ(横から見て波打ってる)のデコボコや、歪み、曲がっている等は綺麗な相とは言えず、財運・健康運が弱い相ですから注意が必要となりましょう 肉付き薄く尖っていたり、曲がった鉤鼻、肉無く貧弱な鼻、淋しい鼻、疵の障りが有る鼻の者は財運弱く、財を残せません。 中年運は体力・夫婦・子供・世間との関係の良し悪しで吉凶が左右されますから、其の事も中停で観るのです。(鼻の穴が見えるのは竈門ですから中限に破敗有りで財が破れる相)