神異賦169眼堂の豊厚なる相と人中に偏斜有る相

『眼堂の豊厚なるは、也た貪淫なるを主る』 眼堂の肉が厚い人は、淫欲が盛んです。 眼堂は、眼と其の周囲全体を指しています 眼堂豊厚というのは、眼の感じや上下の瞼や全体の肉付きが豊かで厚っぽい人の事をいいます。 此の人は淫を貪る貪淫であると言っておるのです 色欲旺盛で色々問題を起こす人です 相は形ですから、顔の部位の形で身体の部分の様子を色々と観ていきます。 眼と口は女性器を現し(形・粘膜)、眼と口と鼻は男性器を表しています。 形と色艶と寒暖は性器に比例するとして観ていきます 実際の鑑定においては、夫婦生活の相性等の面でも突っ込んだ話をせねばならぬ場面も有ります 人相術では、色情に関する見方を隠語で刀巴心青トウハシンセイと言っておるのです 見ての通り、色情の漢字をバラしたものです

『人中に偏斜有るは、且た刑剋多し』 人中に偏斜有る人は、子共運が悪く、運気にも停滞が多いのです。 人中は鼻の下の立て溝の事です 偏斜とは、溝の位置が左右にズレていたり、斜めになっていたり、歪んでいたり、反り返ったりしている事です。 此の相の人は、子供運が悪く、その上運も好く有りません 人中は形からしても、山(鼻)から海(口)へと流れる河に当たりますから、上が狭くて下が広いのが当然です。 全体にゆったりと広さが有って、よく締まり、偏ったり歪んだりしていないのが正常な相です 其れに反する相は、其れなりの問題が有って皆な凶相です 此の人中は、子共運を観る急所ですから、此処に欠陥が有る相の人は子共が出来ないか、跡取りが居ないか、不良になったりと、何れにしても子供の事で問題が多い人であります。 亦た、子供だけでなく、此の人自身も男女間の事にだらしが無かったりで、色々問題が多い様です