神異賦173耳根の高骨と穀道の乱毛の事

『耳根の高骨は、名づけて壽堂と曰ふ』 耳の後ろに高い骨が有りますと、其れは壽堂と言って長寿の相です。 両手で左右の耳の後ろを触ってみて、手ごたえの有る盛り上がった骨の事を言っております。 此の骨は壽堂・壽骨である 此の壽骨は高いほど長寿とされます

『穀道の乱毛は、号して淫秒となす』 穀道に有る乱毛は、淫秒と言って淫乱の相です。 此の様な色情の相は人相術の隠語で刀巴心青と言います 穀道コクドウは、谷道ともいう 肛門と性器の間の部位です 其の谷の道に太くて濃く粗い毛が生えているのを淫秒と言いますね。 此の淫秒の有る人は淫乱だと言っておるのです 淫の字は、水が浸す・滴るとか溺れるの意で、秒の字は稲の穂先の堅い毛の意です しかし、此の相は足の裏の黒子有る人は英雄であるというのと同じで、普段の鑑定で靴脱いでくれとか服脱いでくれとかやる訳有りませんから、実験不足で何とも言えません