神異賦181剣鼻と蜂睛の相・峩肩と鼠餐の相のこと

『剣鼻と蜂睛とは、慳なるのみならずして也た婪なり』 剣鼻と蜂睛は、ケチで欲張りである。 剣鼻ケンビは、刀の峰の様に痩せて薄くて骨張った険しい鼻の相を言います 勿論、鼻先(準頭)も尖っています。 蜂睛は蜂眼とも言って、蜂の針が鋭い所から付いたようです 蜂眼は、少し見開き気味で集中して見詰める様な眼付きをしているのが特徴です。 黒目(睛)はやや小さく、鋭い感じをしております 眼が急です。 此の蜂眼の者は、ケチで欲張りなだけでなく、とても自分勝手で凶暴なところが有りますから注意して下さい。 慳はケチ、婪は貪る・卑しいとか欲張るという性分の意  剣鼻の者も蜂睛の者も、ケチで欲張りで、卑しい性分であるのです。 自分の事しか考えない者で、思い切った事を平気でやりますから、色々と問題を起こします 此の人とは、最初から付き合わんでよろしい

『峩肩と鼠餐とは、ただ吝なるのみに非ずして且た貪なり』 峩肩ガケンと鼠餐ソソンの者は、ただに始末やの物惜しみするケチなだけでなく、底知らずの欲張り、貪り屋である。 峩肩は、肩の肉薄く首根より高く上がる怒り肩で、肩の形四角に見える鳶肩のこと。 鼠餐は食べるに、前歯をのみ多く使い口中細かく動かしてキョロキョロしながら食べる相のこと 此のふたつの相は、物惜しみやで、ケチで底抜けの欲張りで貪り、性的陰意あり