神異賦254眼の三角の若き相と鼻に両凹を帯ぶる相の事

『眼の三角の若きは、狼毒ありて弧刑なり』 三角眼の人は、性根に狼毒が有り、弧刑の運命である。 三角眼は目が三角の相 通常は、上瞼の線に丸みが有るのですが、三角眼の人は上瞼の線が潰れた直線で、眼の形が細長い三角定規の様です。 三角眼ですから眼に角が三つ有るのですが、大抵眼光にも角(カド)が有ります 此の人は、毒が有って弧刑だと言うておるのです 三角眼の者は、目的の為ならなんでもやる人です。 狼毒とは、狼の様な残忍さと、人を傷める毒が有ります 毒は人を害し、此の人は腹の底は見せません老獪の相です。 弧刑は、孤独で刑罰も有るだろうとうい運命である 悪賢くて自分勝手で、人を利用するのが上手ですから、最初から付き合わん方が良いでしょうな。 三角とまで行かずとも、上瞼の一部でも直線になっておれば、其れだけでも打算的なとこが有ります。此の人達は狼毒あり  眼相は、眼の形と神(清濁 正邪 強弱 善悪 器の大小 )と眼の奥を観ると其の人自体が観えてきます。怒り・悲しさ・寂しさ・強さ・みな眼に現れます もうひとつ重要な眼相は視瞻です 視瞻とは、眼遣いの事で、人を見る時の眼付きとか斜に見る様な見方眼付きです 或いは、斜視なども運命と性根を現します。 和気の有る眼・険の有る眼・神の無い眼・など観れば直ぐ分かりますね。 因みに、眼に現れた生命力を眼神、顔に現れた生命力を面神、体に現れた生命力を体神と言っており、此の眼神・面神・体神と視瞻シセン眼付きと佇まいの『全体から来る気』を、雰囲気と言っています 

『鼻に両凹を帯ぶるは、破財あり疾苦せむ』 鼻に二か所の凹みが有る人は、破財と疾苦が有ります。 鼻に指で押した様な窪みが有る人の事を言っています 破財は財を破るの意 疾苦は病気に苦しむの意 鼻は財を観る急所であるし、小人形の胴体故、五臓六腑の内臓という事に照らし合わせて観ても、鼻に欠陥あるは、破財・疾苦は当然でありましょう 鼻に三凹有るは、必ず貧窮にして弧苦なり・鼻に三曲あるは、屋を売らずんば則ち田を売らん・常に疾厄に遭ふは、只だ根上の昏沈なるに因れり ですから、兎に角、鼻は財と疾厄を観る急所なのです 当然、痩せて骨の出た様な鼻や先が尖る様な鼻ではいけません