神異賦30相中の訣法と人中

『相中の訣法は、寿夭を最も難しとす』 人相術は富貴貧賤寿夭窮通、一代の運命判断をする訳ですが、その中でも寿夭の事が一番難しいです。 長生きするかどうか、更に詳しく何歳まで生きるのかという、寿命の判断・決定が一番難しいのです 先ず、寿相・夭相を観るのですが、事件・事故等の災難で死ぬ事も有りますから、ただ長生きの相だ、若死にの相だだけでは足りません。だからと言って、ハナッから判りませんではお話にならないです 先ず、しっかり寿相・夭相を判断して、次は生まれつきの事故や災難に遭う相は無いかを確認します 次に流年・厄年の相を観て、最後に当面の運勢に寿命に障る相は無いかを観ていく訳ですが、凶ずい相でも救星が有ったりして、ズバリ何歳が寿命ですというのは難しいのです。 確かに難しいお題や、難しい判断迫られる時が有るのですが、人相見は難しい難しいとばかり言っていては、全く腕が上がりませんから日々の努力が必要となります 

『独り人中のみのことにはあらず、惟だ神是れを定む』 寿命は人中の相だけではなく、神を観て決定しなさい』 鼻の下の縦溝が人中です 昔は此の人中が深くて長いと長生きの相であると言われておりましたが、寿夭は人中だけ観て決定するのではなく、神の強弱・有無で判断しなければならないと教えておるのです。 此処で少し神の話をしますと、神とは、その人全体の生命力をいっています 其の生命力は一番は眼に現れ、顔や体全体の現れるものです 眼に現れる生命力を眼神、顔に現れた生命力を面神、体に現れた生命力を体神とし、全身の神と眼神の強弱・生命力の有る無しで判断しなさいというのですね 寿命判断は此の生命力である神気の状態で、寿命の長短や、死相を判断せねば失敗します 神気が極端に弱まると死相となります