神異賦43富貴なのに労漉・貧窮で老いに到る

『富貴なるに多く労漉に生きるは、下停の長きが為なり』 富貴であるのに楽な生活が出来ないのは、下停が長過ぎる為です。 富貴な人に似合わず、忙しく働いて労が多いのは三停の内の下停が不釣り合いに長過ぎであるからである 顔の三停とは、上停は生え際から眉迄・中停は眉から鼻の先迄・下停は鼻の先から顎の先迄の三停で、体の三停とは首から上が上停・胴体が中停・足が下停ですね。 何れにしても、三停平等は一生、衣食住に困らない相です 要するに、顔の釣り合いが取れている、体の釣り合いが取れている、顔・体合わせて骨格全体の釣り合いが取れて調和しているという相の事です。 一方で、三停平等が壊れて不釣り合い不調和の相では、苦労多い運命となります 三停の下停が長過ぎて調和していないが故に楽出来ないでいるのです。

『貧窮にして老に到るも閑ならざるは、骨格の粗なるが故なり』 貧窮で老年もゆっくり出来ないのは、骨格が粗いからである。 神異賦では粗ソという言葉がよく出て来ます 要は、骨格が粗い、顔の骨格や体の骨格が調和していなくて雑な相という意味です。 全体の骨格の調和が取れておらず、偏っている、骨張っている、バランス悪くギクシャクしている等で、見るからに苦労しそうな相の事をいいます。 苦楽は手足に観ると言いまして、顔・骨格は元より、手や足が体の割に大き過ぎや、小さ過ぎ、線が乱れる、肉が厚すぎ・薄すぎなど手足の不格好・不釣り合いと同じで全体が調和していないのは皆、苦労多い運命となります