神異賦97呼べば聚り喝すれば散ずると両唇の牙道のこと

『呼べば聚まり喝すれば散ずの威力が有るのは、両顴骨が立派だからです』 おい、と一声呼べば大勢が集まり、一喝すれば散る。此処では其の威力の事をいっています。 両方の顴骨(双顴)が釣り合いが取れていて、山並みの様にモッコリと高くて立派(峯巒ホウラン)であるのは、その威力が有る相なのです。 逆に顴骨が低い人は、此の様な威力が有りませんから、人の上には立てませんし、人も言う通りに動きません。 しかし、顔全体に威厳が有ったり、眼に威力が有りますと人を動かせます。 つまり、威相が備わっていなければ人は動かせないのです 本来、男子に生まれたら、威相が備わる生き方をしないといけません

『是を引きて非を招くは、蓋し両唇の牙道を遮らざるに謂う』 詰まらない事を言い廻って、人から非難されるのは、口が緩んで、歯が現れているからである』 出っ歯であるか、唇が捲れた様になって、何時でも歯が現れている人の事をいっています。 唇がしっかり歯を覆っていないからだといっておるのです 陰口やどうでもいい事をだれかれ構わず喋って廻って、結局人から非難される人物の事ですね 是を引くというのは、取り留めも無い事を引き合いに出したり、人を引っ張り込むという意味で、何処の近所にも一人くらいいるものです