神異賦126掌の紅なる事と手の軟なること

『掌の紅なること血の若きは、閑にして且つ銭あり』 手の色が真っ赤な紅色の人は、裕福で不自由が有りません。 此処でいう紅とは、手の平が血を吹いた様な冴えた紅色をしている事です 此の人は、お金も有り何不自由無く暮らせる身分の人です。 有閑階級の人の相ですね もう一つ、手が綿の様に柔らかい人も、暮らしに何不自由が有りません ポッテリと肉付きが有って、綿の様に柔らかい相です 此の人は、福分が有って身を楽に暮らします。 注意点がひとつ有り、手の色艶が良いか悪いかという事です いくら肉付きが良くても、色が濁っていると全然駄目です 裕福どころか、その日暮らしにも事欠く相です。 何色であっても、濁って汚い肉の事を濁肉と言いまして、病気とか困窮の相です 潤いの莫い色は全ていけません。 潤い莫い血色は、暫く観れば日の西山に落ちるが如く自ら淋しく観えるもの  潤い有る血色は、初めは悪しく観ゆるとも暫く観れば日の東に昇らんとするが如く自ら健やかである 潤い有る血色は、観れどもさめず自ら清い 潤い莫い血色は、自ら観ざめて自然と濁るという事だ