神異賦12~14

『三停の平等なるは、一生衣禄に欠くることなし』 三停には、顔の三停と体の三停があります。 何れも上停・中停・下停という分け方と呼び方です 先ず、顔の三停ですが、額の生え際から眉間の中心迄を上停、眉間から鼻の先端迄を中停、鼻の先から顎の端迄を下停と呼んでおります 体の三停では、首から上を上停、胴体を中停、足を下停と呼びます。 つまり、三停平等というのは顔にしろ、体にしろ、上停・中停・下停の骨格、肉付きがしっかりしている事と、幅や長さがほぼ等しく整っていて綺麗な相であるという意味です。 顔や体に偏りが無く、傷や黒子などの障りが無いことが重要で、生命力である神気(眼神)眼光がしっかりしているなどは可成の成功格であります。この様な整って立派な相の人は一生、衣食住には困らない運命であるという事です 

『五岳の朝帰せるは、今世の銭財自ら旺ず』 五岳は顔に五つの山を配したもので、鼻を中岳・左顴骨を東岳・右顴骨を西岳・額を南岳・顎を北岳と呼んでいます。女性は右顴骨を東岳、左顴骨を西岳とし、南北は変わりませんが東西が逆になります。 五岳は中国の嵩山・泰山・華山・衡山・恒山の五山を指します 因みに、華山は麻衣老祖が陳希夷先生に人相術を授けた山と言われています。 此の五岳の釣り合いが好く、ガッシリと張って力強い人は一代の財運が強い人です。五岳がしっかりした者は財運が盛んな相で個性も強く、風格と品が有る者は家柄も良くかなりの財を築きます。 何れにしても、此の三停平等の相と、五岳朝帰の相というのは、人相術運命鑑定をする上で基本の相であり、大変重要な相です。