神異賦172人の形の鬼に似る相と生相もし仙の如き相のこと

『人の形の鬼に似たるは、衣食豊かならず』 生気が無く痩せて幽霊の様な人は、衣食にも事欠きます。 此れは鬼の相ですから、鬼色有り形に見はるは、貧愁日に度るの相と同じような事ですね。 此処で言う鬼とは幽霊の事だ 幽霊の様な相で、痩せて陰気で凄みが有る人は衣食が豊かではないのです とどのつまり、貧乏です。 人は観たままなのです 観たままの運命である 観たままの性格・性根であり、観たままの問題があり、観たままの結果が有ります。 誰でも、運命は人相を観ての通りですから難しく考える必要は有りません なんせ観た通り其のまんまですから 笑  富者自然に体厚しですから、痩せて陰気でゾッとする様な相してて豊かなわけない。 こんな福相など居ない 此方は、貧乏の相です

『生相もし仙のごときは、平生に閑逸なり』 生まれつき仙人の様な相の人は、世間の事に煩わされる事が有りません。 生相とは、生まれついた相を言います 仙は仙人の意 此処で言っているのは、生まれつき仙人の様に飄々としている人の事をいっておるのです。 仙人の相には、鶴形・亀息・仙骨が高い等が有りますが、全体の雰囲気にもどこか俗を離れた感じが有ります 閑逸とは、世間の煩わしい事から離れて静かに暮らすの意。 立ち居振る舞い等も物静かで落ち着いています 大体にして、人相見等はそうあるべきです。 人相見になって生活出来るだろうかとか、今日はお客さん何人来るだろうかとか、今月の支払いは大丈夫だろうか等と考えている様では駄目ですよ。 そういった事の一切を離れて、やる事はやって後は天命に任せてのんびりと生きる訳です 江戸時代の人相見である、石龍子先生の神相全編正義の序文に『天地ヲ以テ書籍トナシ、日月ヲ明鏡トナシ、無欲ヲ常トナシ、積善ヲ楽シミトスル』と有りますが、人相見は正に斯く有るべきだと言う事でしょう (天童観相塾・人相術講座より) 仙人の相は鶴形ですから四角い形をしています 息は音のしない呼吸で、息してるのかしてないのか分からない呼吸です 此の様な鶴形・亀息・仙骨が高い、仙人相の人相見等は、占い師としても第一級です