神異賦と八相⑦

『神異賦より弧相に準ずる相』

 

孤独の相は相対して其の形寂しくして鶏の雨にあへるがごとし、又相者の心自ずから頼りなく老いたる後を思ひやるの心あり、此の人必ず弧独の相なり(南北相法より)

 

孤独の相にも色々とあるのですが、代表的なのが寂しい相・寒々しい相・頼りない相・恨めしい相がそれです いつも思うのですが、南北先生の鶏の雨にあへるがごとし

 

という表現は流石ですね これ寂しいです。 表現の話しになりますが人相術では感覚的な表現がよく使われています 例えば寒々しいとか、寒い相というのは寒風に鳴る

 

枯れすすきの如く痩せて全体が寒々しい姿をいっていたり、首から肩にかけて寒々しいや後ろ姿が寂しいなどの表現がありますね 人相観は感性・感覚を磨かないと

 

いけません 理屈や能書きでは無くて、パッと観た時に肩や全体が寒々しいと感覚で識別したり、古書の表現の感覚が分かったりすることが大事なのです

 

ついでにもうひとつ言えば、寒い相でも孤独の相でも福相でも貴相でも貧相でも皆なそうですが、ひとつの相には必ずひとつの運命が有りますから、各々の相の運命の

 

行先を悟らねば鑑定は出来ません 一つの相の運命の終点はどういうことなのか知っておる故の判断ということですよ 亦た、似た様な相は似た者同士で相通じるところ

 

があるのですね 前回の貧相と弧相は似たところがあり重なる部分があります 陰相は陰相で、陽相は陽相で相通じるところがあります 相が似てるとは運命も似通った

 

ところがあるということです これは覚えておいてくださいね もうひとつは隠者や仙人の相も弧独の相ではありますが、今此処で言う頼りなく・

 

寒々しく寂しい相とは異なる相ですから間違わないで頂きたいのです  仙人の相は鶴形にして亀息が代表ですが、其の相は清くて飄々としていますから

 

全く違うことは容易に理解できます  此処からは神異賦より弧相に準ずる相を挙げていきます

 

1.気濁神枯、必是貧窮之漢 2.心無愁眉縮々、老見弧単 3.眼不哭涙汪々、早有刑剋 4.肩峩声泣、不賎則弧 5.印堂太窄、子晩妻遅

 

6.結喉露歯、骨肉分離 7.歯露唇俽、須防野死 8.口唇皮皺、為人一世弧単 9.脚背無肉、必主弧貧 10.臉上清光級々、貪婪弧貧

 

11.眉稜起骨、縦有寿而弧刑 12.項下結喉、恐無児而客死 13.目多四白、主弧尅而凶亡 14.鼻有三凹、必貧窮而弧苦 15.乱郊插額、利處山林

 

16.弧峰独聳、骨肉参商 17.四尾低垂、妻児隔角 18.乱紋額上、男女並主弧刑 19.眉不蓋眼、財親離散之人 20.喉結脚長、終臨外處

 

21.女子肩寒、弧刑再嫁 22.手粗脚大、必是姨婆 23.眼下皺紋、末主六親氷炭 24.眼若三角、狼毒弧刑 25.骨粗形俗、其人老困山林

 

26.髪際圧遮、定是弧刑之子  神異賦からは此処までですが、 此の他にもまだまだ多くありまして、郎君面・桃花眼・桃花顔・蠻蹄・肩寒露歯・なども弧独の相です

 

父母に縁薄いや妻・夫縁薄い、子供縁薄い、家族身内・親戚との縁薄い、など様々ですがやはり肉親一族、夫・妻、子供運など縁薄ければ寂しい相ともなりましょう

 

あと、パッと観た時に本人は全く寂しい出来事も無く、特に寂しいという訳でも無いのに神気(雰囲気)が寂しい人が時々居られますがこれは、自分が此の家の先祖、

 

一族の一員であるという意識が低く、先祖・祖父母のお墓参りなどしていなかったり法事をやっていない、参加していないなどの人で先祖との繋がりが無く分断されていて

 

独りだけぽろっと居るが故に寂しい神気(雰囲気)になっているという訳なのです 反対に此の家の一員であるという意識が強く、墓参り、法事などしっかり行い

 

先祖・祖父母・父母に感謝してやっている人は後ろに先祖の皆さんがドッサリ居られて神気が明るくて賑やかなんです 人相観にとっては神気を観ることは

 

当たり前のことでとても重要事項ですから必ずこういったことは観て判断するわけです 先祖の皆さんがたくさん後ろに居られますと、日常いろいろのことに

 

力を貸してくれますし、サポートして頂けますから普段から何となく運が良いとか、事がスムーズに運んだりします。

 

 故に、自然と感謝しますから、 此れがまた良いサイクルとなり幸運の運命となりましょう