神異賦111二眉の散乱する事と両目に雌雄有ること

『二眉の散乱するは、須らく聚散の不常なるを憂ふ』 両方の眉毛が散乱している人は、生活が安定していません。 二眉とは、両方の眉毛の事で、散乱とは毛並みが散乱しているという意味です。 眉毛に大小・長短・毛の方向がバラバラであったり、縺れていたりする事をいっています 聚散の不常とは、物やお金の出入りが一定していないという事で安定した収入が無い事を意味します 此の相の人は天候に左右される仕事や、決まった収入が無いその日暮らしの人に多いですね。 面白いのは、収入が安定して生活が落ち着いてくると、眉毛も落ち着いて綺麗になるということです。 亦た、急に眉毛が絡み合ってきますと災難に遭う場合が有るのですが、大抵は親族・身内との争いが起こります 眉毛は、兄弟姉妹や従妹など自分と並び立つ者との関係を観る部位である

『両目に雌雄有るは、必ず富めども詐り多きを主る』 左右の眼に大小が有る人は、裕福ですが策略家です。 此処でいう雌雄とは、ハッキリと違いが有るという意味です 一外に大きさだけでは無く、 極端に左右の形が違ったり、凸凹であったり、長短が有る事も含みます。 ですから、左右の眼に違いが有る相を雌雄眼と言っておるのです 此の雌雄眼の人は、ある程度の財は築くのですが、策略家ですから上手く人を利用しようとします。 眼光と視瞻に注意してください 眼光が強く、険有る眼ですと嘘も平気で口八丁手八丁で、簡単に人を手玉に取ります 寝業師の相がこれですね。 雌雄眼でも和気の有る眼の人は、法螺は吹いても人を陥れる様な事はしませんから面白いだけです 過労や精神的に不安定の時など、一時的に雌雄眼になる場合が有ります