神異賦134土星薄くして山林重きと前相好くして背負の虧くる相

『土星薄くして山林重きは、滞気なり、災い多し』 鼻が薄くて眉が濃い人は、滞気といって災いが多いのです。 鼻は土星(山)で、山林は眉の事である 山林が重いというのは、眉が濃くて濁り、重苦しい様子を言っています。 家続(眉と眼の間)が狭いほど見た目で余計に重たい感じになりますね 人相術は、観た感じが重要で、神異賦も字の意味だけでなく、観た感じから来るものを上手く掴みますと、深い所まで読み取れて来ます。 滞気は、気が滞っていて発達しない相ですから、鼻が薄くて眉が重い人は滞気相のひとつであって、物事がスムーズに行かず色々災いも多いだろうという事です 眉毛は濃すぎてもダメ、薄すぎてもダメなのです

『前相好くして背負の虧くるは、虚名有りて壽無し』 前から観て良くても、後ろ姿の相が弱い人は、長生き出来ません。 前相とは、人を前から観た相をいいます 背負は背中の方から観た相の事です。 故に、背負の虧くるというのは、後ろ姿の神気が薄くて弱々しいという意味になります 神も気も其の人の生命力ですから神気が弱いというのは、言うところの影が薄いという事です。 人間、影が薄くなりますと病気になったり、事故に遭ったりする訳です 神が抜けているのです 誰でも前相はある程度は取り繕えるのですが、後ろ姿は取り繕えませんから正直な運命が現れるのです。 後ろ姿が暖かい人は心も生活も暖かく、後ろ姿が寂しい人は寂しい運命です。 後ろ姿は、其の人の運命の栄枯盛衰や、人に言えない心の奥をよく現しています 自分は、街頭運命鑑定した後、お客さんの帰る後ろ姿をいつも観ています 此れから良くなるか、鑑定を受けて元気が出たのか、帰っていく後ろ姿を観れば行く末が分かります