神異賦137鬢の毬織に似たる・筋、蚯蚓の若きこと

『鬢の毬織に似たるは、或は先には富みても後には貧なり』 鬢の毛が縮れている人は、何れは貧乏する人である。 鬢は、耳の前の揉み上げの事ですね 毬織に似るとは、毬の糸の様に縮れてウエーブがかかっている事です。此の揉み上げが縮れている人は若い頃は豊かであっても、遅かれ早かれ、何れ(晩年)は貧乏する運命だと言っておるのです

『筋、蚯蚓の若きは、定めて間少なくして厄多し』 手足に青筋等が縺れて浮かんでいる人は、楽が少なくて厄が多い人です。 筋とは、手足や首等に浮かぶ青筋・肉筋等の盛り上がった浮き筋全部の事です。 少しではなくて、蚯蚓ミミズが縺れた様にボコボコと出ている事を言っています。 此れは何処に出ていても意味は同じ事です 大体は、肉体労働の人に多く、相でない人にも有りますが、何れにしても厄(難儀)が多く有ってゆっくり暮らせない運命であるというておるのです。 此処で言う厄が多いというのは、病気や災難は勿論の事、なんやかんや有ってバタバタして結局は楽が出来ないという相です