神異賦17額と顎の話

『天庭高く聳ゆ、少年に富貴期すべし』 天庭とは、顔面十三部位の額を指します。 此の天庭(額)が広く、高く、聳える人は若い時からの富と立身出世が約束されています。 額が高く聳えるといいますのは、虎頭の様に後ろに傾斜するのではなく、垂直近く立ち上がる綺麗な立壁型の額をいいます 人相術でいう聳えるとは、そのままの意味は当然で、立派とか抜きんでるという意味も含んでいます 富貴期すべしの富貴というのは、家柄の良さや貴相であることをも含みます。 勿論、傷・黒子などの障りはいけません 因みに、額は三停では上停です

『地閣の方円なるは、晩歳の栄枯を取って定む』 地閣は顔面十三部位で、下顎のことです。 此の地閣が広くて、ゆったりとして肉付きの良い相は晩年は豊かで賑やかな生活を送れます ここでいう、方とは天円地方の方で、角形のことです。 円は肉付きの豊かさと、傷や黒子の障りの無い事の円満という意味も含みます 人相術では、よく円満とか粗という言い方を使います。 骨格立派で虧けるところがないのを円満といい、顔や体・骨格に長い・短い・大きい・小さい・高い・低いなどの不調和あるを骨格粗といっています 地閣は三停では下停となります