神異賦18視瞻のこと

『視瞻の平正なるは、人となり剛介なれども平心なり』 先ず視瞻ですが、シセンは人を見る時の眼つきをいいます。 物怖じせずに相手の眼をしっかり見る者は、気が強く度胸も有る親分肌の人です 平正は、力みのない・潔い・公明正大という意味です。 視瞻の平正なる人は、気は強いがお人よしである (剛介は気が強い・凶暴・狂暴の意 平心はお人よし) 剛介ですが、人を射抜く様な殺気有る眼ではありません 人相術は視瞻、つまり眼使いの事を重視します 先に書いた射抜く様な眼、或は盗み見る様な眼使い、据わった眼、ボンヤリとした眼、濁った眼など色々な眼相が有りますが、視瞻(眼つき・眼使い)の正しくない者は必定淫を好むといって、文字そのままの意味と必ず一癖二癖有る者ですからよく見なさいといっています

『冷笑情なきは、事を作すに機深く内に重んず』 冷笑する者は、計り事が多くて自分本位である。 暖か味無くせせら笑う者は策略をよく用いる者で、人の事など全く考えない自分の利益中心の人物です たいてい眼に険が有ります。 機深く内を重んずという事ですから、あまり関わらん方がいいでしょう 口では良い事をいうのですが結局はバレます 冷笑や険の有る眼などは中心に毒有る相で、それは必ず眼神・面神・体神と眼相・眼つき・佇まいの全身からくる雰囲気に現れますからよく注意して観てください