神異賦249睛青くして口の闊き相と面大にして頤の豊なる相の話し

『睛青くして口の闊きは、文筆有る高人なり』 睛に青みが有って、口が形良くゆったりと大きい人は、文筆の才能が有る高人である。 睛とは、眼の茶目のことで、此処ではこの睛が青い(青黒い)相の人の事を言っています。目の部位ですが、白目をハク・茶目をセイ・瞳をドウと言います 此の人は綺麗な青みの有る睛で、それで口が濶いのです 睛が青いと言っても、綺麗なせいでなければ駄目です。 斑点や、まだらで青光がしたり、空色であったりではいけません 綺麗が青黒い色の事である その上、口が濶いのです 形が良くてゆったりと大きい口をしているという事だ 此の人は、文章が巧みな教養の有る人物だと言うておるのです。 文筆有るとは、詩や歌や文章を書くのが巧みな教養ある事の意で、人格が高潔で世俗に振り回されない秀れた人物だという意味です 大した人です。 眼についてですが、此の睛は青黒い相も有れば黄色や金色の様な睛の人も居ります 眼は人相術鑑定に於いて、最重要部位のひとつですから眼相は特に注意して観ています。 お坊さんの相を観る時も頭が丸いや(円満という意味も含む)、眼の睛が青いのを碧眼ヘキガンと言って、大出世する良い相として取り上げます 

『面大にして頤の豊なるは、銭財有り屋に満つ』 顔が大きくて顎が豊かな人は、銭財が有り余るほど有るのです。 顔が大きくて、顎も大きくてタップリ肉が付いている人の事を言っています 地閣チカクは顎の事ですから、地閣の方円なるは、必ず銭財の堆積有るを主ると有るのですがこういう事です。 顔も全体の雰囲気もゆったりしている人ですね 銭財は、金銭と不動産などの財産の意味ですから、大金持ちの人です。 財運の有る無しは、鼻だけでなく、顎の相もしっかりしている事が重要です 勿論、眼相が良くて神気・雰囲気もよく観察して判断する必要が有るのですよ