神異賦260眼光り嘴の趫る相と歯齧し頭揺する相

『眼光り嘴の趫るは、人と為り執拗にして不良なり』 眼光がきつくて口を尖らせてものを言う人は、人間が執拗で不良である。 眼が光るとは、眼光が鋭い事で、主に眼光が物を見つめる様に鋭い事を言っております。 蜂睛の相です 嘴が趫る(クチバシがハシル)とは、口を鳥の嘴の様に突き出して、ペラペラよく喋る事ですね 此の人は、我が強くてしつこくて、いじけ者で、人間が不良だと言うておるのです。 執拗で人間としては不良という事です 蜂睛でベラベラベラベラしつこく執拗な者。 此れも破敗の相 先ず第一に、眼相が悪いというのは全部駄目です 

『歯齧し頭揺するは、其の性奸貪なること比ひなし』 歯齧して頭揺する人は、比べ物が無い程に悪賢くて欲張りである。 歯齧シゲツは、物を噛んでいる訳でも無いのに、しょっちゅう歯を忙しく嚙合わせることを言います。 癖ですね 何かを細かく嚙んでいる様に顎が忙しく動いています 頭揺トウヨウも揺頭も同じ事だ 話の最中などでむやみに頭を揺する事です 此の歯齧と揺頭の癖が有る人は、外に比べるものが無いほどに奸貪だと言っておるのです。 奸カンは、邪まで心のねじけた悪者の事です 貪トンは、欲張りむさぼるの意 悪賢くて欲張りな者ですから、此の人に関わると必ず被害を受け、ろくなことが有りません。 此の人は信用出来ない人ですから、本人の運命も決して良くありません ついでに、詭濫刑夫の婦キランケイフノオンナも揺頭だ