神異賦286気色の明潤なる相と限部に崎嶇有る相の話し

『気色の明潤なるは、固より快循たり』 気色が明潤な人は、もとより運命も順調です。 顔全体の気色や様子が、明るく冴えて潤っている人は、当然運勢も快調に循環するという意味です 明潤とは、単に顔色が明るいという事ではありません。 顔色が日焼けして黒い人でも、地黒の人でも、其の色が冴えて潤いが有れば明潤という事です 此処で言っておるのは、潤いが有る事が条件であるのですね。 潤いの有る無しが吉凶の分かれ目です 観ても観覚めぬものは潤い有る色であるし、観れば見るほど、陽が西に傾く様なのは潤いが有りません

『限部に崎嶇あるは、亦た蹇利多し』 人相に障りが多い人は、人生に浮沈が多いです。 限部ゲンブは顔や身体の色々な部位を言います 人相に凸凹が有ったり、曲がりくねっていたり、険しかったりで有りますと、運命も良かったり悪かったりで浮沈が多いぞと言うておるのです。 崎嶇キクとは、平坦では無くて凸凹して険しい様子を言います 蹇利ケンリは、悪かったり良かったりの吉凶の事です 人相に波乱が有りますと、人生にも波乱が有るのです。 人の運命は人相の通りである(人相のまんま)観た通りの人物であり、観た通りの運命なのですから、パッと一目観て、其の人の人柄と一生の運命を掴むことです。 其の人をパッと観て、財は出来るか、貧乏するか、出世するか、人柄は良いか、卑しいかなどを直ぐ見抜くのです 人相術は、パッと観て、富貴貧賤寿夭窮通を知るのです 眉がどうだ・鼻がどうだ・額がどうだ等、ひとつの部位だけ見て貴方は○○な性格だなどとやるのではありません まして、人相観は運命鑑定家であって、性格診断屋ではない事を、知っておくべきです 東洋の相術(人相術)は運命鑑定に照準が合っており、西洋の相術は性格診断に照準が合っているのです