神異賦287頭尖り額の窄き相と色は慘として神枯るゝ相の事

『頭尖り額の窄きは、固より以て官を求むべからず』 頭がとんがっていて額が狭い人は、官吏には向きません。 頭が尖って額が狭い人は役人は向かないと言っておるのです 無理やり官吏になったとしても、到底出世など望めません。 此処で言う官とは、公務員のことを言ってますが、広くは銀行や商社などの大きな組織も含むのです 此の頭が尖って、額が狭い相の人は職人などの独立自営の道を選んでください お上に使える道は向かないのです。 何でも陰陽でみていきますから、反対を見てみますと、頭が円くて額が広くて綺麗が人は官吏向きです お上に仕える役人に適しておるのです。 亦た、全体の相が良くて、威相が備わっていれば相当の出世をします 額が広くて綺麗な人は、知識が広くて社交的である そして、天運に恵まれて早くから世に出ます。 額の方にして濶きは、初主に栄華ありですね 目上の引き立ても有ります 反対に額が狭い人は、孤独性で、地味な人生を歩むのですね 或いは、補佐役とか黒幕的存在等の様にして、表には出ない方が向いております  人相を観るに、三尖六削サンセンリクサクというのが有りまして、頭が尖る相はこれのひとつであり、貧相の部類である 額が狭いには、圧遮の相もそうで、男子の頭尖るは、終に器を成す無しです 成功しません

『色は慘として神枯るゝは、兼ねて何に由りてか発跡せむ』 顔色が慘色で神が枯れている人は、開運出世の見込み無しである。 慘サンとは、顔色が暗くて痛ましい様子を言います 顔色以外でもその様な神気(全体の雰囲気)が現れています。 そして、神が枯れています 神も気も其の人全体の生命力です 生命力の強い弱いは眼光に現れ、此れを眼神・顔に現れた生命力を面神・身体に現れた生命力を体神と言っています。 此の神が枯れるというのは、生命力が弱く、力無いことで、生気なく眼もボンヤリしとります この様な人が、どうして立身出世など出来ようかと言うております。 気濁り神枯るゝは、必ず是れ貧窮の漢の相と慘ましい相の組み合わさった相だから出世なんかせん 涙