神異賦304視瞻の不正なる相と挙止に軽多き相の話し

『視瞻の不正なるは、必定淫を好まむ』 目遣いの正しくない人は、淫を好む。 視瞻シセンとは、目遣いの事です 目遣いが正しくないのですから、眼つき・眼遣いに癖が有ると言うことです。 癖が無くても、相手の眼を真っ直ぐに見ないのは全部視瞻不正である 淫は陰に通じ、人に分からない所で色々あります 腹の底も判りません。 ただ単に、淫乱と言う意味だけではなく、そういう事を『好む』のです。こんなお坊さんでは駄目です 目遣いが不正な人は、特に眼光に注意してよく観る事です 険しかったり、怪しかったりの相ですと悪相ですから関ってはいけません。 隠者面とは、お坊さんの相ですが視瞻の不正でなくとも、隠者面は妾面メカケメン・ショウメンなどの女性で、人相にも気性にも子供っぽさ残っている人が好みである 八面の位置では、女面と童面の間である 故に、大人の女性と子供の女性の中間の者  隠者面は此処が好きである 

『挙止に軽多きは、須らく貧賤なりと知るべし』 挙動が軽々しい人は、貧賤である。 挙止に軽多しとは、貧乏ゆすり等も含めて見た感じから歩き方や全体の動きが軽々しい者のことである 幾ら頭が良くても、失敗ばかりで大した事は出来ません。 此の者は、貧しくて卑しい人だと言うておるのです 相が軽いのだから、人物も軽く、亦た財布も軽いのは当然のことでありましょう 人は見かけによりますからね。男児の腰細きは、福財を主どり難しで、人は見たまま見かけ通りであります  見たままの運命であり、見たままの性分であり、見たままの問題があり、見たままの結末があるという訳です  動きが軽い者は人物も軽く、財布の中も軽いです 観たまんまですね