神異賦311人の富貴に生るゝは・士の貧窮に処るは・

『人の富貴に生るゝは、皆な前世よりの修行による』 人の生まれは、前世の生き方で決まります。 貧乏な家に生まれる人があれば、大金持ちの処に生まれる人も居る訳です その様な「生まれ」と其の人が持っている「相」は前世の修行に因ると言うておるのです。 前世という言葉が出て来ます 当然に、今世や来世という話しになるのですから、人相観は過去・現在・未来のそういった命の流れを知って、人間を観て行くという事です。 仏教でいう輪廻転生です 其処から、因果応報・自業自得という運命の仕組みが分かって来ます 此れは、生まれだけではなく、先ほども書いた通り、其の人の相にも当然現れます。 骨格人相が不釣り合いであったり、眼相が悪かったり、星辰に失陥ありの相や歪んだ相として現れましょう 前世で修行が足りておる人は当然、立身出世の立派な体格人相で生まれてくるのです

『士の貧窮に処るは、是れ今世の作悪に尽く』 立派な人が貧窮しているのは、今世の行いに間違いがあったからです。 何でも彼でも前世に因が有るという事ではなく、立派な士ヒトでも生まれてからの行いに間違いが有れば貧窮することも有ります。 作悪サアクとは、行いの間違いとか悪を為すの意 運命は前世の原因のものと、今世で作る因も交って複雑です 此処で知っておくことは、命が続いているという事です 前世の因が今の運命に影響し、今の思いや行いがこれからの運命を造って行くという命の流れが有りますよというのです。 故に、今現在の生き方が大切なのであります 人に優しくすれば優しくされ、キツくすればキツくされ、大事にすれば大事にされ、嫌えば嫌われるという仕組みは、当然のことですね