神異賦58唇の歯を蓋はざると溝洫の露髭なること

『唇の歯を蓋はざるは、事無くして嫌いを招く』 いつも歯が露れている人は、つまらない事を言って廻るので人から嫌われます。 誰だって笑えば歯が見えますが、此処では歯が見える程度などではなく、常時歯茎までも露れそうな人の事ですね。 歯茎まで露れておれば勿の論です 此の者は大した事でも無いのに、人の事をとやかく言うので嫌われるのです 口は災いの元である

『溝洫の露髭なるは、人と為り力少なし』 人中に髭の生えない男は、見かけほどには大した実力は無い人である。 人中に髭が無く、皮膚が露れているという事ですね 立派に髭を生やしていても、人中に髭が生えていない者はあまり力が有りません。 一説には、実力が有っても、人の為に力(努)める事が少ないといっておるのですが、むしろ、その人に力が少ないようです