神異賦57脚跟の地に着くはと鼻竅の露仰のこと

『脚跟の地に着くは、田園を売り尽くして他郷に走る』 踵を引っ張る様にして歩く人は、財産を売り尽くして他所へ逃げる。 此れは歩相、歩き方をいっています 脚跟は踵ですから、歩く時に踵を引っ張ってチャラチャラ歩く相です 映画などで放蕩息子やチンピラが雪駄を引きずるよにしてチンタラ歩くやつですね。 そういう歩き方をする人は、結局は親の財産まで売り尽くして、その土地に居られなくなって他所へ逃げる事になるといっておるのです。 歩相・歩き方にはよく其の人が現れます 踵を引くチンタラ歩き、うろうろして真っ直ぐ行かぬ者、クネクネ曲がりながら蛇の様に蛇行して歩く者、人を睨みながら歩き度々振り返る狼行の者等いろいろであるが、何れにしても心根が悪い。 この手の者は必ず眼相も良くない 眼つき・顔つきをよく観て頂きたい

『鼻竅の露仰なるは、卒に外災を被り而かも旅舎に終らむ』 鼻の穴が天を向いてる人は、災難や苦労が多く、終に他国で果てる。 鼻竅は鼻の穴である 露仰は鼻の穴が上向いて全部露れている様子です 正面から観て、鼻の穴が丸見えどころではなく、上向いている事です。 此の人は不幸せな運命で、災難続きの上に、終には流浪の途中で果てる運命といっておるのです 本当に不運な人です