神異賦92形容の古怪と人物の巉巖のこと

『形容の古怪なるは、石中に美玉の蔵有るが如し』 相が古怪でも、神が清ければ、内面は美しく稀な人物である。 人相が古怪コカイというのは、一見して古めかしく、むさ苦しい感じがするのですが、それでいて神気が清いのです。 これは一般的な普通の相ではなく、一種の異相です 此の相は、芸術家に多い相ですね 奥ゆかしく、観れば見るほどに味の有る相です。 雑な石の中に宝の原石が有る様に、此の人は稀に見る人物であるというておるのです。 パッと思い出すのは書家の獏山先生ですね

『人物の巉巖なるは、海底に明珠の藂するに似たり』 威厳が有り、厳しい相の人も、神が清ければ、稀に見る立派な人物です。 巉巖ザンガンとは、聳えて厳しい様子。 此の相は、人を近ずけない雰囲気を持っていますが、内面は美しく立派な人物であります。 一見して判らないが、海底に真珠が集まっている様なものだと表現しています 古怪と巉巖の相は異相ですが、見かけで間違ってはいけない、内面を見抜きなさいという事を教えてくれています。 古怪も巉巖も神が清いのですが、人相術でいう『神』は生命力の事だ 神は相の基で、神が清いというのは人物が汚れが無く、強くて気高いという事です 滅多にお目に掛れません