顔面十二宮は、十三部位や顔・体の三停と同じく基本の部位ですから、しっかりと覚えなければなりません。逆に、十二宮・十三部位・三停を理解していれば鑑定は可能です 先ず、顔面十二宮は『命宮・財帛宮・兄弟宮・田宅宮・男女宮・奴僕宮・妻妾宮・疾厄宮・遷移宮・官禄宮・福徳宮・相貌宮』の十二部位ですね。 十三部位や十二宮は後で部位と部位を繋ぐ神動線による判断もしますから、覚える必要が有ります。 命宮メイキュウは自分自身の重要な事は全て現れます ここが綺麗で良い相の人は賢い上に、長命である。財帛宮ザイハクキュウは金銭と反物、家財道具などの財産が現れる 鼻全体を指す。 兄弟宮ケイテイキュウは眉で、身内血族の事を観る。 田宅宮デンタクキュウは世襲財産を主る 目・上瞼・眼周の眼全体をさしていう。 男女宮ダンジョキュウは男児・女児の事の吉凶で、眼下の骨の無い所をいう。 奴僕宮ヌボクキュウは使用人・部下の事を観る位置で顎の左右。 妻妾宮サイショウキュウは配偶者、恋人との関係の明暗が現れる 目尻を指す。 疾厄宮シツヤクキュウは病気と災難・家庭の事が現れる 目の間の位置で、十三部位の三根サンコンをいう。 遷移宮センイキュウは移動に関すること全般の吉凶を観る ちょうどコメカミの位置。 官禄宮カンロクキュウは額中央部位で目上の事が現れる鼻を自分とするので、自分より上の位置故、目上。 福徳宮フクトクキュウは財産の余裕の有る無し。 相貌宮ソウボウキュウは顔の部位ではなく、顔面全体をさしていう。 これらの部位は十三部位同様、骨に削偏や窪みが有ったり、色が悪い相は凶で苦労有りとします 綺麗な相や、美色などの良い色であれば吉とし、良好順調と取ります。 人相術の古典、神異賦から一つ挙げてみましょう 準頭セットウは十三部位でいう鼻の先辺りですが鼻は財帛宮ですからお金のことを観る部位です 準頭の赤色重々なるは奔波し詭計有りといって、鼻が赤いのはいろいろ企ててやるのですが、結局なにひとつ成功せず、いつも金無い金無いといって、ピーピー言っとる者だというております。このように、十三部位と十二宮のどの様にかぶってる部位も有りますから両方覚える必要があるのですね。
顔面・十二宮のこと