神異賦171鬼牙有り尖露の相・神若し崢嶸ならば

『鬼牙あり尖露なるは、詭譎にして奸貪なり』 眼に付く八重歯が有って、其の先が尖っている人は、偽りが多くて欲張りである。 鬼牙キガとは、八重歯の意 大体は犬歯に多く、飛び出ている物は全て取ります。 其れが尖露ですから、先が尖って飛び出しているという事ですね 詭譎キケツとは、怪しい・偽りが有るの意で、奸貪カントンは邪で貪る事です 此の人は、策略家で欲張りな者ですから気を付けろ、警戒せよというております

『神もし崢嶸ならば、凶豪にして悪死せん』 神気が険しい人は、性分が悪くて激しく、結局は死に際が良く有りません。 神とは、其の人全体の生命力の事で、眼に現れた生命力を眼神、顔に現れた生命力を面神、体に現れた生命力を体神と言っています。 此の眼神・面神・体神と、眼付き・佇まいの全体から来る気を雰囲気というておるのです 此処で言っておるのは、其の神が非常に険しい様子を言っています。 人を近づけないトゲトゲしい険しさです 当然、眼付きも険しく厳しいものです 凶豪は凶暴と同じ事で、善悪に関係無く非常に荒くてキツい性分です。 そういう生き様ですから死に際も良く有りません。 悪死は死に際が良くないの意です 普段は相でなくとも、時々この様な相を見せる人にも注意して下さい。 内に潜んでいる訳ですからね