神異賦178三尖六削なる相・四方五端なる相の事

『三尖六削なるは、縦へ奸功なりとも賎貧なり』 三尖と六削の相の人は、ずる賢いのですが、成功もせずに賤しくて貧乏です。 三尖サンセンとは、頭が尖る・準頭セットウ(鼻の先)に肉が無くて尖る・顎に肉が無くて尖る事です。 頭・鼻・顎の三か所が尖る相だ 此の内、ひとつでも有れば運命に障ります。 三つ揃うともう最悪で、奸功で賤しい事、貧しい事は決定的です。 六削リクサクとは、眉毛が無い・額に角が無くて丸額・眼に神が無くボンヤリしとる・鼻に梁が無くベタ鼻・口に稜が無くタラコ唇・耳に輪が無いの六つです。 全部揃っている人はあまり居ないと思いますが、此の相もひとつでも有れば奸功で賤しくて貧乏は免れません。 奸功は、悪賢くて狡いという意味です 賎は賤しい・貧は貧しい、貧乏という事ですが此れは、生活面の事だけでなく、性格や才能についても言っています。 此の相は、破敗の相で出世しません 反対に立身出世の相は三尖六削ではないという事ですね

『四方と五端の相の人は、あれこれ考えなくても自然に富貴である。 四方の相というのは、頭から顔が厚くて四角い相の事です 此の相は別格で有ります。 四方とは、頭から顎迄が四角い形で富貴の相であります。 辺地の四に起れるは、五十を過ぎてより始めて亨通せんの相は、額と顎の顔の四隅が張った相を言います  五端の相とは、頭が短い・面(顔)が短い・身体が短い・手が短い・足が短いの五短の相で、何から何迄短いズングリの相です。 此れも異相であります 但し、ズングリなら何でもいいのでは無く、全体の釣り合いが取れていなければ駄目です 四方と五端の相は、謀らずして富貴ですから自然に富貴なのです。 富者自然に体厚しで、体が厚くてズングリで全体が短い相の人は大金持ちの相のひとつであります 此れが五短の相