神異賦46面皮太だ急と両目に神無いという意味は

『面皮太だ急ならば、ただ溝洫長しと雖も、寿は也た虧けん』 面皮太だ急も面皮虚薄も同じ事で、顔の皮膚が薄くて引っ張った様に余裕が無い人は、長生き出来ないのです。 溝洫は人中のことです。深くしっかりして黒子や人中を遮るなどの傷の障りが無いのは長生きの相ですが、顔の皮膚が薄くて引っ張った様な余裕の無い人はこの様な長命の相が有っても駄目である 此処でいう急とは、余裕が無い様子を言います 何れにしても、余裕が無い相というのはいけません 長命の相は此れの逆で、顔の皮膚は厚く肉付き良く、ゆったりしたのが長生きの相です

『両目に神無くば、縦ひ鼻梁高くとも、齢亦た促る』 目に神が無い人も、長生き出来ません。 鼻梁(鼻筋)が高いのは長命相のひとつですが、眼に神が無ければ例え鼻梁が高くても長生き出来ません 大体三十代は越せないと観ます。 人相術は『神気』を重視するのですが、神も気もその人全体の生命力です 此の生命力の強い・弱いは眼に現れ、生命力の強弱は眼光で観ますから、眼に神が無いのは生命力が弱い故、長生き出来ないという意味になります。 神短無光 早赴幽冥之客 神短く光無きは、早に幽冥に赴くの客も同じことで、眼に生命力の無い相は若死にだという事です 此れも三十代は越せないだろうといっています