神異賦と八相⑤

『神異賦から悪相に準ずる相』

 

悪相は相対して何となく相者の心に鋭く浮かむなり。 又なんぞせば、あらけなく打つがごとくに相者の心に浮かむ、然れども

 

相者の心に見下ろすがごとくに思えへり 此の人必ず悪相なり(南北相法より) 

 

先づ悪相は眼相に異常有りです そして神気(雰囲気)に鋭さを感じるのですね 眼神・面神・体神・と視瞻、全体の佇まいから来る

 

『気』を雰囲気といっているわけですが、此の雰囲気が鋭く浮かぶのです 異様な鋭どさと、濁った神気です しかし悪相の人に相対しては、

 

恐れる気持ちよりも、却ってしっかりしろ! という気持ちが浮かぶのです 此の人必ず悪相なりというておられます 眼相は性分、運命、

 

初年の運勢・父母との関係、家系の因縁など凡そ全ての運命が現れておりますから奥の方までジーッと観れば心中毒が有るのか無いのかが判るのです

 

此処からは神異賦から悪相に準ずるそうを挙げていきます 悪相というと攻撃的な相や凶暴な相を思い浮かべるとおもいますが、何も其の類だけではありませんよ

 

せせら笑の冷笑、殺伐、人生諦めた破敗の相、だらしない相、恨めしい相、威圧の相、など幾らも居りますからね 

 

  1.気濁神枯、必是貧窮之漢 2.冷笑無情、作事機深内重 3.面肉横生、情性必毒 4.眉卓似刀、陣亡兵死 5.歩相不正、外好中心最悪

 

6.腮見耳後、心地狡貪 7.目悪鼻勾、中心険毒 8.狼行虎吻、機深心事難明 9.猴食鼠飧、鄙吝奸謀底 10.形如猪相、死必分屍

 

11.眼似虎睛、性厳莫犯 12.鬚黄睛赤、終主横災 13.莫教四反、五六必主凶亡 14.更忌神昏、八九也無稱意 15.眼如鶏目、性急難容

 

16.歩若蛇行、毒而無寿 17.鬼牙尖露、詭譎奸貪 18.神若崢嶸、凶豪悪死 19.目多四白、主弧尅而凶亡 20.三尖六削、縦奸巧而賤貧

 

21.蜂睛剣鼻、不特慳而也婪 22.神緊眼円、為人急燥 23.馬面蛇睛、須遭横死 24.語言多泛、為人心事難明 25.眼若三角、狼毒弧刑

 

26.兇帰十悪、皆因眼赤睛黄 27.眼光嘴矯、為人執拗不良 28.歯齧揺頭、其性奸貪無比 29.眼光如鼠似、偸盗之徒 30.眼突屹如蜂目、亦主凶刑

 

31.視瞻不正、必定好淫   神異賦からはここ迄です 此処まで上げて来ました通り悪相にも色々ある訳です 有形無形問わず相が居ります人相観は

 

有形無形の相を観て識別し、判断しているということです ですから、人相観は相法の体用妙をよく理解して、識別と判断に実地で真剣に取り組む必要がある