神異賦108口唇に皮皺有る事と魚尾に紋多いこと

『口唇に皮皺有るは、人と為り一世の弧単なり』 口の周りに皺が多い人は、晩年は弧単である。 皮皺ヒシュウといいますのは、口に向かって皺の様な縦筋が沢山有る事を言うのです 此の者は大抵、人中にも縦筋が有ります。 口元が寂しい人が多いのですがそうでない人も当然います 年寄りに多いですが、四十代の人も居ります。 此の相の人は特に晩年が孤独で、肉親・身内に縁薄く、結婚しておれば配偶者に早く先立たれたり、子供が無かったり、子供が早くに死んだり、親不孝者であったりで、孤独に成って行くのですね。 大体は子供に縁が薄いのです 亦た、此の人自身も我が強く素直でない事も多いです 顔にも我の強さが現れております 此の相の者は自我に固執せず、もう少し大らかに生きられれば顔もゆったりと明るくなりましょう  皮皺の相だとしても、顔が明るく柔和であれば心の福が有りますから、肉親・身内に縁薄くとも、孤独に苦しむ事は有りません 何にしても、人相は心の通りであり、運命も自分の心が造るものである事を知っておかねばなりません

『魚尾に紋多きは、老に到りて安逸なる能はず』 目尻に皺が多い人は、晩年も苦労が多くてゆっくり出来ません。 魚尾ギョビは目尻のことですね 目尻から深くて長い紋が五本も六本もでおるとか、細い皺であっても、たくさん出ている人は、歳行ってもノンビリ楽出来ません。働かないと暮らせないとか、人の世話苦労が多いとか、何れにしても安逸な暮らしは出来ません 因みに、此の魚尾は奸門とも言い、目尻を含み後ろ全体を妻妾宮と言っております 此の妻妾宮は、夫婦の事・妾二号さんの事・恋愛の事・結婚の事について観る急所です