『部位の怜悧なるは、自然に禍無く災無し』 人相が整って美しい人は、失敗や災いが有りません。 此処で言う部位とは、人相全般の各部位の事になります 人相とは頭の先から足の先まで全部を言います。 怜悧レイリは立派であるとか、美しいの意 欠点らしい欠点の無い綺麗な相の人は、自然に災いが無くて幸せであろうと言っておるのです。 此れは、破敗の相と合わせて考えればよく分かります 部位に虧くる有りや部位の偏虧せる相とは、何れにしても不釣り合いとか調和していない破敗相の事ですから、此の様な相の人は苦労（災いや難義）が多く、出世も望めません。反対に立身出世の相は、破敗相でない事が第一条件で、むしろ、不釣り合いや部位に虧くる所が無いばかりか、抜きん出て立派な人相をしています。 此の様な調和して抜きん出た立派な相の人は、自然に禍無く災無しという運命です。 三停平等・五岳朝帰、形容俊雅・終作高賢や形異神殊・此輩遠超雲路です 逆に、気濁り神枯るゝ人や面皮虚薄、粗骨にして急皮、両目に神無い等では駄目なんです
『紋痣の交加有るは、到底嗟有り怨有り』 乱紋や痣や黒子等が入り乱れる人は、色々な災いが有るのです。 紋痣モンシは、深い傷や皺・シミ・ソバカス・痣・ホクロ等の不要な物の事を指しています。 それらが交加ですから、たくさん有ったり入り乱れる相の事です 此れの意味は、人相に不要な物が沢山有るのですから、人生にも不要な物が多いという事です。 つまり、あまり有り難くない不要な物（煩わしい事・災い等）が多いのです。 人相は人生そのものを現していますから相の通りで、要らんもんでゴチャゴチャしとれば、人生も要らんゴチャゴチャが多いという訳なのです。 故に、紋痣の交加有る人は、災いが多くて辛くて嘆く・人を怨む、自分の運命を怨むという事になりましょう 因みに、シミソバカス等が多い相を雀卵班ジャクランバンと言って、あまり長生きせんだろうというております（五十代くらい）