神異賦225婦人の口濶き相と美女の背円き相のこと

『夫人の口濶きは、先づ田宅を食して後に貧なり』 口の大きい女性は、財産を食いつぶして、結局は貧乏する。 口が濶いとは、パッと観て口大きいなあという人です 此の女性は、財産を潰してしまうというておるのです 此の女性は、田畑や家といった財産を食い潰す運命であり、性分も出しゃばりで軽薄で浪費家、おまけに我儘と来ています。 此れだけ揃っておれば貧乏一直線なのは決定しとるよ 口という字から食を言ったのでしょう

『美女の背円きは、必ず秀士に嫁して貴を得む』 美人で、背と肩が円く肉付きが良い人は、玉の輿に乗ります。 美人であるという事が大前提です パッと観て誰もが振り返る程で、一目で判るくらいに抜きん出た美人の話です。 亦た、美人というだけでは駄目で、背中から肩にかけて肉付きが良くてぽってりと丸みが有る相です 此の女性は、必ず立派な人に嫁入りすると言っておるのです。 秀士に嫁すとは、秀れた人物に嫁ぐという意味になります 貴を得るは、貴ばれ、大切にされるの意 此れも、玉の輿に乗る相のひとつですね 何でも陰陽でみるのですから、此の相の逆は肩寒ということになります