神異賦315先兆を求めんと欲せばと、若し前提を問はばの事

『先兆を求めんと欲せば、先づ形容を観るを要す』 運命を知るためには、先づ形容を観なければなりません。 先兆センチョウは、兆し・前触れのことです 前以て運命を知ろうとすれば、先づ骨格とか神気・雰囲気とか人相を丸ごと観なさいと言うておるのです。 人相術でいう形容とは、骨格のことばかりではありません 其の様子・神気・雰囲気など無形の事も全て含んでいます。 後ろ姿だけからでも死相を看取することもありますし、歩相を観て一生の富貴貧賤を見分けることもあります。 神気(雰囲気)だけでも色々な事が判ります  立身出世の相か・破敗相か・明るい運命の人か・暗い運命の人か、長生きの人か早死にの人か、色々判る訳です

『若し前提を問はヾ、次で則ち其の気色を弁ぜよ』 次に気色を観るのですよ。 前提ゼンテイは、先行きの事です 先行きはどうか、次には気色を観て色々と判断します。 弁ぜよとは、判断せよと言うておるのです 前の文の続きですから、骨格から一代の運命を判断し、次に気色から今現在の運命を弁ぜよという事です 「骨格は一世の栄枯たり」と「気色は行年の休咎を定む」と同じ事を言うておるのです。 気色・血色は、今現在の運勢を現すものですから、人相を観て現在の状態を具体的に見抜くことが出来るものであるという事ですね 夫婦の状態・恋愛・仕事・失せ物・盗難・災難・その他の現在の状態と近い将来の動きが、具体的に細かいところまで読み取ることが出来ます。 人相術の威力と魅力が此処に詰まっています 是非とも、気色 血色 神動線 画相の判断は出来る様にして下さい